2013年2月26日火曜日

[CEDEC 2012]iOS向け大ヒット音楽ゲームの生まれた経緯が明らかに。「メイキング オブ グルーヴコース

。このボリュームのバランスについては,小塩氏の経験上,BGMに対して3?5割ほど大きくするとちょうど良いとのこと。  そして何より,音楽ゲームのプレイ感覚に深く影響するのが,演奏ポイントからどれだけの時間のずれ(早い/遅い)を合格とみなすかの「判定バランス」の調整だ。  これが本作の場合は,1/20拍単位(BPM120の曲であれば25ミリ秒)という非常に細かい精度で調整されている。判定バランスがたった1/20拍だけ変化したとしても,実際にゲーム上でカウントされるスコアは大きく変化するそうだ。  なお,ここまではサウンドシステムについての話題だったが,小塩氏は本作のBGMも手がけており,最後に作曲の裏話も明かされた。  一般的な音楽ゲームの場合,メニュー画面ではビートの効いた曲が流れることが多い,rmt。だが,DQ10 RMT,本作のメニュー画面の楽曲「The Beginning」については,「宇宙を形成する」という世界観を表現するため,あえてセオリーから外れた,アンビエント調の楽曲となっている。  具体的な曲のイメージとしては,ジェットコースターが上昇しているときの緊張感を表現しているそうだ。また,The Beginning(最初の音=演奏の最初)という曲名にちなんで,オーケストラの聴音もエッセンスとして使われている。  BGMに合わせてプレイヤーがアクションすることで味わえる,「自分ならではの音楽体験」。それこそが,小塩氏は本作の開発を通して考えた音楽ゲームの楽しさだという。小塩氏は,今後もこの「自分ならではの音楽体験」を大事にして音楽ゲームの開発を続けていきたいと述べた。  最後に,石田氏がふたたび登壇。本作の起動画面に表示される「PLAY MUSIC」というフレーズを引用し,この言葉に込められた3つの意味を述べた。  世の中には多くの音楽があふれているが,その一方で,実際に曲を作ろうと思うと,音楽理論などの専門的な知識がハードルとなってしまう。しかし石田氏は,音楽の本当の魅力は「音が鳴って気持ちいいな,ほかの人と一緒に音を鳴らしてみよう」という素朴な楽しみにこそあるのではとし,その考え方から本作を開発したそうだ。  そして石田氏は,この考えをもっと多くの人に広げるため「近日中に,何か仕掛けようかなと思っております」と意味深な言葉を残し,今回のセッションを締めくくった。  セッション終了後に行われた僖蓮甏黏扦希敢魳Sゲームを作るにあたって,音楽に関する造詣は必要なのか
関連トピック記事:

0 件のコメント:

コメントを投稿